2011年12月14日水曜日

FiiO D3の改造+Bodies Without Organs - SUNSHINE IN THE RAIN (Daishi Dance remix.)

Twitterがあるとこちらをサボってしまってイカンですね。



写真はデザフェスと高円寺のお店でゲットしたmokmokさんの作品。
可愛いぬいぐるみストラップですw




さてさて、本日は久しぶりの改造ネタ。
その前に最近ハマっている曲をオススメしておきます。

Bodies Without Organs - SUNSHINE IN THE RAIN (Daishi Dance remix.)



久しぶりにDAISHI DANCEを引っ張り出してきて聞いているんですが
Remixは素晴らしい。オリジナルも良いんですが、アップリフティングな仕様に仕上げられていて
聴いていてとても心地良いです。

Love is still the same Sunshine in the rain.

この何度も繰り返される歌詞が秀逸。
年末だって言うのに僕の心はくもり空と雨で満たされてます…とかカッコイイ事は
言わないですがw
是非聴いてみて下さい。



















と言う訳でまずはこちら。





FiiO D3です。仕様はオヤイデ電気さん(FiiOの国内代理店になってます)の所にも
詳しく載っておりますが、

24bit 192Hz対応のDACで、TVやゲーム機、DVD(ブルーレイ)プレーヤーなどの
デジタル出力をアナログ信号に変換するものです。
電源はミニUSBポートから供給で、PCに繋げてもUSB DACにはなりません。
ただ電源が供給されるだけなので注意です。

このD3の特徴はとにかくコストパフォーマンスが良い事。
ヨドバシカメラなどの家電量販店でも買えるのは勿論、価格も4,000円弱と
かなり安いことから、数倍の価格の単体DACに匹敵する音質を誇ると、レビューにも
書かれていますが、はてはて実際はどうでしょうか?

以下抜粋。

●ハイパフォーマンスなPhase Locked Loop(PLL)と
低ジッターのデジタル・レシーバーチップWM8805 を内蔵
●24bit/192KHz をサポート(コアキシャルのみ)
●オプティカル/ コアキシャルの入力選択方式
●ステレオ2ch の標準RCA 高品位音声出力
●インジケーターによるデジタル信号受信の視認(LOCKED)
●ミニUSB 形状の電源プラグによる電源供給


DACチップはシーラス・ロジックのCS4344が使われており、
データシートを見ると、さすが新しいものは違いますね。
ラインレシーバに当たるオペアンプは、テキサス・インスツルメンツ(TI)のLMV358で
こちらは汎用品のオペアンプ。












ノーマルを少し聞いた後、やはりモワモワしていると言うか、
(それでも値段を考えれば凄いと思いますがw)
シャリついた感じと、音像がボケている感じがしたので
鳴らしこむ前とは言え、どうにも納得が行かなかったので
まずは弱点である部分から交換して見ることにしました。
では、具体的に例をあげて書いていきます。




・電源の平滑コンデンサーChengの16V470uFを
サンヨーの導電性高分子タイプSEPC 6.3V470uFへ。

・TIのLMV358からアナログ・デバイセズのAD8652へ。

・DAC周り、及びオペアンプ周りのチップ抵抗を
ススムのチップ金属皮膜抵抗(1608サイズ)へ。

・入力カップリングコンデンサーの積層セラミックコンデンサー0.1uFを
松下のフィルムコンECHU0.1uFへ。

・出力カップリングコンデンサーのタンタルコンデンサー10uFを
松下のフィルムコンECHU0.1uF+ブラックゲートPK 10uFに交換。

・オペアンプ周りの抵抗の定数の変更とZOBELネットワーク周りの
積層セラミックコンデンサーを松下のフィルムコンデンサーECHUに。







順に追って説明しますと、まず平滑コンデンサーのChengとか言う怪しいw名前の
メーカーの物のままにしておくのは流石に忍びないので、我が日本が誇る
PCのマザボなどでもよく使われるサンヨーの導電性高分子タイプに交換。

音は…と言われるとアレなんですがw手持ちで、昔耐圧を間違えて買って余ってたから…
とかそう言うオチはあったりなかったりしますが^^;それはさておいて、次へw



純正の汎用オペアンプを高精度なものに変えることは特に有効で
ここに僕はAD8652を入れて見ました。
データシートを見てもTIのOPA2350(OPA350)を意識しているのが分かる事から、
高精度、低ノイズ、低歪みを備えたCMOS-OPアンプとして
5Vで動くCMOS系のオペアンプの中では優秀な部類に入るものです。

このオペアンプはADA4627のデータシートにも紹介されているので
そういう意味でも試してみたかったオペアンプでもあります。
ただ、ちょっと店頭を含め、通販でも入手しづらいので
変えるなら秋月やマルツで売っているOPA2353やAD8616辺りも
良いかも知れません。改造される方はその辺はお好みでどうぞ。



そして抵抗の交換です。オペアンプの定数を弄ったのは、オペアンプを交換したので
それに合わせて最適化したものです。
DAC周りと一緒にチップ交換をしてしまったので、音にどれくらい影響があるかは
ちょっと判断しかねますが、悪い方向へは言っていないとだけ書いておきますw
ZOBELネットワーク周りも変えたものの、僕には恐らく、オリジナル定数との
差はきっと分かりません。ぬこ大好き。






入出力のカップリングコンデンサーの交換。
これが実は一番分かりやすく、簡単で効果があります。
特に出力は音がモロに乗ってくる所なので、ここである程度音色が決められます。
僕はHouseばっかり聞いているので、余っていたブラックゲートにしてしまいましたが、
ニチコンのKZも使ってみたいところ。飽きたら変えてみようw

ちなみにフィルムコンにすると、音が綺麗になって柔らかくなる感じがするんですが
歪率も積層セラミックコンデンサよりも良いので交換するならオススメとは言え、
サイズ的に結構厳しいので、注意して下さい。

ただし、D3のケースを使わないならもっと大きなフィルムコンなども
入れることが可能ですが、気を付けないと
ハンダコテの熱でランドを剥がしかねないので
交換される方は慎重にお願いしますねw








残すところは、
・同軸端子を良いものに変える。
・TOSLINKコネクタをシャープか東芝製に変える。
・水晶発振子周りをより高精度のもの変える。
・RCA端子を除去し、ステレオミニジャックに交換。
(これはケース交換をしてポータブル用途として使う場合に限り、ですが)


取り敢えずは、しばらくは鳴らし込んで
音が変わるのを楽しみにしようかと。


本体と改造費込でも5千円ほどで出来たので、久しぶりに楽しい電子工作になりました。
僕の場合、ポータブル・デジタルプレーヤーで光出力を含め、デジタル出しが出来る機材を
現在外で使っていない&持ち合わせていない(持ってはいるんですがw)ので
当面はテレビとパワードスピーカーに繋いで
家で使おうと思っています。なので、見た目はノーマル風味でw

いずれはケースを移し変えて、KZYさんみたく、ポータブルでも使えるようにすれば面白そうです。
とは言え、そこまで改造してケースを移し変えるなら
一からDACを設計しろよ、って言われそうですが…ええ。ええ。おっしゃる通りだと思いますw

よし。良いオチが着いた所でこの辺で。
今度は久しぶりのヘッドフォンアンプネタでも持ってきますかねw

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