Asahi Opt. Super Takumar 55mm F1.8
たまには改造ネタ、って事で。
ネタとしては、もうずいぶん前のものになるんですが、
オヴァQ関西支部(違)のSorairoToolsさんの所から頼まれて
こんなiBassoのD3をイジってみた、と言うお話です。
写真のもう一台のアンプは
こちらも改造済みのiBasso P3 Heron。
今日も本題の前にこちらを。
Michael Badal feat. Tiff Lacey - Don't Be Afraid (Original Mix)
前回に続き、Tiff Lacey繋がりって事で。
今回はチルアウトじゃなくて、BPM早め&綺麗系の
DJ Tiestoあたりが回しそうな曲をチョイスしてみました。
日本で流行っているトランスと言うと、
派手派手なダッチ~エピックトランス系と言う
感じがしますが、ヨーロッパの方ではこちらのような
ジャーマン~プログレッシブ(バレアリック)トランスの方が
人気があるようですね。
僕もこっちの方が長時間聞ける(踊れる)ので好きだったり。
特に、ドラムロールからの溜めて貯めてど~~~ん!!!と言う
ブレイクが聴いていてハァハァしますw
是非、聴きながら読んでもらえれば幸いです。
そうそう、忘れちゃいけない、静止画のお姉さんも素晴らしいですねw
僕の妖精さん探しの旅は、あともう少しで終わ(ry
んでもって本題。
まずこちら。
Asahi Opt. Super Takumar 55mm F1.8
改造方法を載せる前に、
まずバラしてみて最初に思ったのは、上下の基板が
セパレート化出来ず、連結ピンで半田付けされて
一体となっているため、メンテや改造作業を行うのが
非常に困難だと言う事でした。
そこで、連結ピンの半田を10箇所程度(9箇所だったかも)除去し、
そこに新たにICソケット化する作業から始めました。
写真では、既にその他の改造もしてあります。
このソケット化する作業で一番苦労したのが
写真から分かるように、上の基板と電池ソケットを繋ぐ部分が
一部半田付けされているため、ここをソケット化するのに
配線を伸ばしてやらないと、いけなかったことですね。
普通に配線を伸ばすと、ここが干渉して分離できなくなってしまいます。
写真の基板上側の抵抗は、DaleのRN-55が
ノーマルの状態でも最初から使われていますから、
ここは特にイジっていません。
ちなみに、使われているオペアンプはADA4841ですね。
http://www.analog.com/jp/amplifiers-and-comparators/operational-amplifiers-op-amps/ADA4841-2/products/product.html
今回の改造ポイントは、出来る限り外観や
中身をイジらず、バランス良く仕上げる事。
音が良くなっても(と言う表現はあまり好きじゃないですが)
汚い改造は、あんまり見た目もよろしくありませんし、
僕が自分で使う分にはどんな改造でも、良いのですが
(それこそ中身がはみ出していてもw)
人様のものとなると、神経を使って損はありませんからね。
こんなのダメ!やり直して!なんて言われたら目も当てられません^^;
(もちろん、本人の名誉のために書いておきますが、
リョウさんはそんな事を言う人ではありませんw)
Asahi Opt. Super Takumar 55mm F1.8
コンデンサはいつものパソコン用の
超低ESRのnichicon HZ6.3V 3300uFに。
ここまでは良いんですが、
ご覧のように電解コンデンサが浮いてしまって
このままでは、上の基板とドッキングする事が出来ません。
と言う事は・・・
Asahi Opt. Super Takumar 55mm F1.8
基板をひたすらダイアモンドヤスリでゆっくりじっくり削りますw
かなり面倒ですが、気をつけないとランドやパターンを
潰してしまうのでここは慎重に。
そうそう、こちら側も連結ピンからICソケットに変更してあります。
そうしないと、基板をセパレート化する事が出来ませんからね。
Asahi Opt. Super Takumar 55mm F1.8
反対側も。
この時点では、ボリュームはまだノーマルのままですね。
Asahi Opt. Super Takumar 55mm F1.8
これで収める事が出来ました。
削っているときに、これで収まらなかったら
どうしよう…とか考えていたんですが、
いやあ、収まって本当に良かったw
結果オーライ万歳!
…。
Asahi Opt. Super Takumar 55mm F1.8
裏面は、iBasso P3の改造時と同じく、
WIMAのフィルムコンをパラで入れてやります。
写真のように、LEDも青色のチップLEDに変えておきました。
最初はLEDを青に変えてYo!
ってだけだったはずなんですが、
なぜか改造までする事に。まぁ良いかw
Asahi Opt. Super Takumar 55mm F1.8
次にボリュームです。台湾ALPHAと言うメーカーの
50K Aカーブが使われているんですが、こちらはALPSと比べて
あんまり品質が宜しくないので、日本製のALPSの50K Aカーブに変更。
ただし注意点があります。
D3に使われている台湾ALPHAの50Kは、電源スイッチ内蔵のため、
日本製のアルプスのボリュームに変える場合、
ボリュームをスイッチ内蔵型の奴を使うか
別途電源のON/OFFスイッチを設ける必要があります。
電源スイッチ内蔵タイプのボリュームは、Bカーブしか
アルプスの直販サイトで取り扱っておらず、
しかも最低5個売りなので、送料を合わせると、
それだけで3,000円近くかかってしまいます。
(残り4つの使い道に困りますw)
なので、スイッチが無い、アルプスの50K Aカーブを使用して、
D3のゲイン切り替えスイッチを流用し、
(リョウさんのオーダーでゲインはHiに固定)
こちらを電源スイッチに割り当ててみました。
これはiBasso D10で、KZYさんがやっている手法と同じですね。
せっかくなので、
電源ラインは太目の線を使用していますが、
たぶん差は分からないと思いますw
smc PENTAX FA 31mm F1.8 ED AL Limited
他、音声が通る場所は全てDaleのRN-55へ。
iBasso側もRN-55をiBasso D3で音声の
出力保護抵抗に一部使用していたので、
音声が通る部分は、全て統一した方が良いだろうという事で。
smc PENTAX FA 31mm F1.8 ED AL Limited
上側の基板とドッキングしたところ。
上に伸びている電池の+側の線が、例の干渉する部分です。
ここもICソケット化しているので、最初に真横にICピンを引き抜いた後、
上下に引っ張れば、基板をいつでも、簡単に分離させる事が出来ます。
配線が長いと、ノイズの問題が~と言われそうですが、
バッテリー駆動でしかD3は使えないので、さほど心配しなくても
良さそうですね。
んでもって、リョウさんの所でも書かれていた通り、
改造のポイントをまとめると、
・インジケーターを赤色LEDからチップ型青色LEDへ。
・ボリュームを台湾製のALPHAの50K(Aカーブ)から日本製のALPSの50K(Aカーブ)へ。
・ボリュームノブをローレット型のプラスチック製の物から
サトーパーツの金属製の高級ボリュームノブへ。
・電源スイッチはゲイン切り替えスイッチを流用し、独自にON/OFF出来るように。
・ゲインを元の可変からハイに固定。
・DAC部以外のオペアンプ周りの音声及び電源周りの抵抗をDaleのRN-55へ。
・電解コンデンサをニチコンKZJから同耐圧、
同容量のマザボ用の超低ESR電解コンデンサHZへ。
・同時にWIMAのフィルムコンデンサ50V0.1uFをパラで追加。
・DAC部とヘッドフォンアンプ部の上下に繋がれた基板を
いつでも切り離してメンテナンスしやすいようにソケット化。
こんな感じです。
サトーパーツのボリュームノブは高級と書かれていますが、
一個300円くらいする部品としては
ボリュームと並んで高い部類だと思います(笑)
何と言ってもアルミ削り出しですからねw
※ノーマルのD3についているボリュームノブは、プラスチックの奴です。
作業自体は、P3の改造より、遥かに時間も手間がかかりますが、
ノーマルとは完全に別物になるので、思い入れがある方には
是非改造してみて欲しいですね。
気になるランタイムですが、電池の持ちも以前と変わらず、
全体的に底上げをしたと言う感じかな?
音質については、リョウさんの所でも書きましたが、音が良くなる、
と言うより、ロスが減る事で、より自然な音になる感じがします。
一番は、見た目もよろしくなるのも良いですしね(笑)
詳しくはこちらのリョウさんのサイトで
レビューが上がっていますから、
こちらと合わせて読んで頂ければ分かりやすいと思います。
http://www.sorairotools.com/archives/1834
と、今日もこんな感じで。